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Articles tagged with: 国立新美術館

小平信行, 展覧会レビュー, 関東 »

[2011 年 3 月 28 日 | No Comment | 4,552 views]
写真が語るもう一つの超現実 《シュルレアリスム展  レビュー》

現代美術作家、杉本博司の作品の中に「観念の形」という写真作品がある。東京大学に19世紀終わりから20世紀始めにかけてドイツで制作された「数理モデル」と呼ばれる石膏の模型が200点あまり保存されている。「観念の形」はこの「数理モデル」に強い関心を抱いた杉本が2004年に撮影したものだ。代数幾何学や微分幾何学などの3次元空間を表現する数式がいったいどのような形を現しているのか、数式を見ただけではなかなかイメージしにくい。そこでこうした数式を視覚に訴えて理解しやすくするために作られたのがこの「数理モデル」だ。「数理モデル」には数式によって様々な形態があるが、どれも美しい曲線を持っている。それはあたかも現代建築や吊橋などでよく見る美しいアーチ型の曲線を見ているかのようだ。

杉本は石膏の模型を暗い空間に置き、大判のカメラで撮影した。写真は漆黒の背景の中に浮かび上がる「数理モデル」の表面の細かいテクスチャーまでをも映し出しており、そのリアルさは見る者に強い印象を与える。杉本は「観念の形」について次のように述べている。
「数理模型は芸術的な野心をまったく持たずに制作されたものです。そしてその非芸術性が私の芸術創作意欲を燃やしたのです。芸術は芸術的野心なしでも可能であり時としてなしのほうがましである、と言えるからです。」(「苔のむすまで」杉本博司より)

東京の国立新美術館で開かれている「シュルレアリスム」展でこの「観念の形」ときわめて良く似た写真が出展されている。「シュルレアリスム」を代表する画家でもあり写真家でもあったマン・レイの作品だ。出品されているのは1934年から36年にかけて撮影された「数学的オブジェ」と題された写真5点だ。

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[2011 年 3 月 16 日 | No Comment | 1,939 views]
アーティスト・ファイル2011―現代の作家たち

美術館サイト:http://www.nact.jp/

2011年3月16日(水)〜 2011年6月6日(月)

国立新美術館(東京都港区六本木7-22-2)
Google Map

午前10時 ~ 午後6時 金曜は午後8時まで(入場は閉館の30分前まで)
開館の状況は美術館ホームページでご案内

休館日:火曜日<ただし5月3日(火・祝)は開館>

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[2011 年 2 月 9 日 | No Comment | 1,567 views]

公式サイト:http://www.sur2011.jp/

2011年2月9日(水)〜 2011年5月9日(月) 15日(日)

国立新美術館(東京都港区六本木7-22-2)
Google Map

午前10時 ~ 午後6時(入場は閉館の30分前まで)

休館日:火曜日 <ただし5月3日(火)、5月10日(火)は開館>

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[2010 年 12 月 11 日 | No Comment | 1,296 views]
DOMANI・明日展2010

公式サイト:http://domani2010.com/

2010年12月11日(土)〜 2011年1月23日(日)

国立新美術館(東京都港区六本木7-22-2)
Google Map

午前10時 ~ 午後6時 金曜は午後8時まで
(入館は閉館の30分前まで)

休館日:火曜日、2010年12月21日(火)〜 2011年1月4日(火)は、年末年始メンテナンス休館

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[2010 年 10 月 1 日 | No Comment | 1,277 views]
没後120年 ゴッホ展-こうして私はゴッホになった-

公式サイト:http://www.gogh-ten.jp/tokyo/

2010年10月1日(金)〜 2010年12月20日(月)

国立新美術館(東京都港区六本木7-22-2)
Google Map

午前10時 ~ 午後6時 金曜は午後8時まで
(入館は閉館の30分前まで)

休館日:火曜日 <11月23日(火・祝)は開館、翌24日(水)休館>

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[2010 年 9 月 28 日 | No Comment | 3,103 views]
陰と影・その深遠なるメッセージ《陰影礼讃―国立美術館コレクションによる レビュー》

昔からテレビや映画の時代劇などを見ていて気になることがあった。それは今のような照明がない時代、ろうそくやランプなどが照らす部屋があまりにも明るすぎることである。部屋の片隅でランプやろうそくがともりその明るさで見渡したとき、あんなに部屋が明るくなることなどありえない。カメラに写るようにするには仕方のないことかもしれないが、いつも違和感を覚える。かつて山小屋でランプの明るさを体験したことがある。かなり大型のランプであったが、そのあまりの暗さに驚いた。ランプがともる部屋で相手の顔の表情がほとんどわからない。そのかわりに印象的だったのが背後に浮かび上がる黒々とした影だった。ランプの炎が風で揺れると、影もまた大きく揺らいだ。相手の顔の表情はよく見ない。判断材料は話し声や笑いため息などちょっとした仕草である。そして時には背後の影が物を言うときもある。残念な気持ちやうれしい気持ちがその影の形と動きでなんとなく伝わってくることもある。外では風が木々の枝を揺らす音や雨の音、そして山小屋のどこかに住む何か小動物の動く気配なども伝わってくる。闇に包まれていると、電気の照明で部屋のすみからすみまで明るく照らし出されているときと違い五感が鋭くなるような気がした。人が想像力を最大限に発揮できるのは、もしかしたらこの闇と影があるからなのかもしれない。

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[2010 年 9 月 8 日 | No Comment | 1,571 views]
陰影礼讃―国立美術館コレクションによる

美術館サイト:http://www.nact.jp/

2010年9月8日(水)〜 2010年10月18日(月)

国立新美術館(東京都港区六本木7-22-2)
Google Map

午前10時 ~ 午後6時 金曜は午後8時まで(入場は閉館の30分前まで)

休館日:火曜日

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