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五百羅漢―増上寺秘蔵の仏画 幕末の絵師 狩野一信 記者発表会《もっと知りたい!展覧会》

2010 年 11 月 29 日 4,625 views No Comment

法然上人八百年御忌奉賛 特別展「五百羅漢―増上寺秘蔵の仏画 幕末の絵師 狩野一信」

記者発表会に行ってきました。

記者発表会は江戸時代、徳川家の菩提寺であった浄土宗大本山、増上寺で行われました。

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(芝にある増上寺。どうしても東京タワーを入れて撮りたくなります・・・)

この展覧会は、幕末の絵師・狩野一信(かずのぶ)が描いて増上寺に奉納された100幅の「五百羅漢図」を

ドドーンと全幅同時に見せてしまおう!というなんとも豪快なものです。

記者発表会では、このうち12幅が掛けられていました。

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さすが将軍家の菩提寺、キンキラキンですね!



狩野一信の五百羅漢図、色々つっこみどころ満載です。

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頭から液体を放出する羅漢様。これは第51幅 神通の部分。

神通力を発揮する羅漢様たちが描かれているのですが、

どうやら干上がった川に頭から水を出して水不足を解決しているところらしいです。

うひょー、こんなことができるなら無敵じゃないですか!

おそらく、そうだったらいいなーという民衆の願いの現れなんでしょうね。



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お次は羅漢ビームが描かれている第23幅 六道 地獄の部分。

(プレスリリースにも羅漢ビームと記載されていました!)

凍えるような寒地獄にいる罪人たちを、このビームで救おうとしているところだとか。

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ビームによって救われようとする罪人たち。

なんか人間の嫌らしさがよーく出てますね。


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第62幅 禽獣 部分

これは亀の甲羅占いをしている羅漢様。

か、亀がす、すごい迫力です・・・

羅漢様も悪巧みをしているような表情なのがおかしい(笑)

まぁ12幅見るだけでも、一信の想像力の豊かさに圧倒されてしまいます。



狩野一信は第96幅まで描き終えたところで病で亡くなってしまいます。

今でいう鬱病のような症状も出ていたとか。

絵をみるとそれもわかるような気がします。

ただ、一信の妻・妙安もまた凄い人で、夫亡き後、弟子達とともに残り4幅を描きあげます。

たぶん、一信の側でずっと見ていた妻は夫の執念を誰よりも感じていたのでしょうね。

この100幅を展示するための羅漢堂まで建立してしまいます。

(残念ながら戦災で焼失してしまいました。)

記者発表会では、ご遺族の方も参列されて、狩野一信・妙安の供養法要もとりおこなわれたのでした。

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101129_08この展覧会は明治学院大学の山下裕二教授が監修者でして、

記者発表会でも山下先生の熱い想いが伝わってきました。

以前から、一信の五百羅漢図の認知度UPのために

色々広報活動もされてこられたようです。


かなり味付けの濃い展覧会になりそうですが、一度羅漢ワールドにハマると、

クセになりそうで、すごく楽しみです!!

法然上人八百年御忌奉賛 特別展「五百羅漢―増上寺秘蔵の仏画 幕末の絵師 狩野一信」

2011年3月15日(火)〜5月29日(日)まで両国の江戸東京博物館で開催されます。

編集部:森 優子

※オマケ情報
2011年3月18日(金)〜 4月10日(日) 三解脱門(三門)が戦後初の一般公開!

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