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『アフリカの仮面と美術』展に行ってきました。

2010 年 11 月 2 日 4,247 views No Comment

西宮市大谷記念美術館で開催中の

『アフリカの仮面と美術 −生命と創造の大地−』に行ってきました。

この展覧会、プレスリリースをいただいた時から

すごく楽しみにしていたのですが、

期待に違わずおもしろい展覧会でした!

下関市立美術館で昨年開催されていた展覧会をご覧になった西宮市大谷記念美術館の学芸課長が

おもしろい展覧会なので是非うちでも、ということで実現したそうです。

そのおもしろさは写真を見ていただくのが一番だと思いますので一部をご紹介・・・

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あれ、加藤泉!?と思わず勘違いしたカメルーンの《王宮の飾り柱》

担当学芸員の下村朝香さんに色々お話をうかがったのですが、私がこの感想を伝えたところ、

モノを作る人にとっての根源的に表現したい形なのかもしれませんね、ということでした。

例えばこのナイジェリアの《眼を閉じた頭像》なんて、

なんとなく奈良美智が描く少女の表情を思わせませんか?

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まぁ、それは別として近代ヨーロッパの作家たちが

アフリカの造形物に大きな影響を受けたことはまぎれもない事実です。

それまでの西洋の美の範疇から外れた表現は大きな衝撃だったのですね。

例えば、マリの《女性立像》を見ると、キュビズムやモディリアーニの作品が想起されます。

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あと、マリの小さなブロンズ像たちはジャコメッティみたい

(正しくはジャコメッティがこのブロンズ像みたい、なんでしょうが)。

右の顔をおおっている像はムンクの叫びみたいですよね。

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こういう多大な影響を与えたアフリカの像や仮面は、

今や欧米の人たちに立派な芸術作品として認識されています。

ただ、日本人にとってアフリカの造形物は欧米の人ほど衝撃はなかったのでは、

と下村さんはおっしゃっていました。

例えば志野焼とかへしゃげたものを美しいと思う心を持った日本人は

デフォルメされた造形物を比較的受け入れやすかったのでは、ということなんです。

デフォルメということで言えば本当におもしろい作品がいっぱい。

アフリカの人々にとって、重要な部分は強調しよう!ということらしいです。

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しわは豊かさの象徴なのでした。(だからってここまで段々にするとは!)

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かと思えば、とても抽象的でミニマリズム的な作品もあったりして。

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テキスタイルも数点展示されているのですが、こちらは王様のマントだったであろうものです。

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びっくりなのがひとつひとつのパーツの模様がすこしずつ違うこと。

不揃いにこそ美を見出していたとのことです。

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あと私が気に入ったのは、ダウンタウンの浜ちゃんが書いたヘタクソな絵を立体化したような

このライオンの像。ライオンに見えますか?なんか新種の動物に見えるんですが・・・(笑)

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とにかく見ていて飽きない展覧会です。

すべての作品は今年の春、山梨にできたアフリカンアートミュージアムからの出品です。

こちらもおもしろそうな美術館ですね。


『アフリカの仮面と美術 −生命と創造の大地−』は2010年11月28日(日)までです。お見逃しなく!!


編集部:森 優子


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