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天極堂 奈良本店《奈良国立博物館・奈良県立美術館周辺の素敵なお店》

2010 年 4 月 28 日 5,134 views No Comment

—江戸時代の製法を受け継ぐ伝統の吉野本葛—

平城遷都1300年を迎え、各地で記念行事でにぎわう奈良。奈良国立博物館の『平城遷都1300年記念 大遣唐使展』をはじめ博物館や寺社仏閣でも特別展や寺宝の公開が相次ぎ、アート好きには見逃せない年になりそうですね。展覧会や寺社巡りはもちろんですが、せっかく奈良を訪れたなら、ご当地ならではの味も楽しみたいもの。名物は数々ありますが、全国的に知られているのが吉野の葛です。

国立博物館のほど近く、東大寺境内横に立つ『天極堂 奈良本店』は、創業140年余にもなる葛の老舗『井上天極堂』の直営店。吉野山の麓で、江戸時代から変わらぬ製法を受け継ぎ、伝統の味を守る一軒です。一般的な葛粉は、サツマイモのデンプンなどを配合しますが、『天極堂』で作られるのは混じりっけなしの吉野“本”葛。極寒の冬に掘り出した葛の根をすりつぶして、冷水でデンプンを揉み出し、何度も繰り返し水にさらすことで、あの純白の生葛が生まれます。古くから伝わる「吉野晒」と呼ばれるこの製法は、奈良の厳しい冬の空気と清らかな水があってこそ。今では、県内でも「吉野本葛」の名で販売できるのは、4社のみだそうです。

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—本葛尽くしで多彩な食感の競演を満喫!—
 
伝統の吉野本葛の醍醐味を味わうなら、まずはシンプルに葛きり(790円・黒蜜と胡麻ダレの2種)で。「時間を置くと固くなるので、葛きりと葛餅は注文を受けてから作っています」と、『天極堂』の濱田さん。透き通るような艶やかさは、でき立てならではです。つるん、ぷるんと心地よく弾む食感と、滑らかな口当たりに、自家製の黒蜜がトロリと絡んで…涼やかな余韻が後を引きます。さっぱりとした甘味の黒蜜は、食後に氷を入れて、冷やし飴みたいに楽しめるんですよ。ほんのり温かい葛餅(525円)はぷりっと柔らかく、優しい甘さがふんわりとほどけて、思わず気持ちが和む味わいです。

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さらに、本葛を生かしたメニューは、甘味だけでなくランチにも。中でも、葛あんがたっぷりの吉野うどん(胡麻豆腐(白or黒)、葛餅付き1575円)は、葛粉を練りこんだ麺で人気の一品。つるりと軽やかな喉越しと、あんのとろみが一体となって、体の芯から温まります。 おなじみの和の甘味はもとより、葛ぷりんや洋風の葛湯などユニークな一品が楽しめるのも、このお店ならでは。伝統の素材に創意を重ねた多彩な葛づくしで、奈良の新たな美味に出会えるはずです。もちろん、お土産にもおすすめですよ。

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取材・文:田中慶一


narakuzu05天極堂 奈良本店
住所:奈良市押上町1-6
Google Map
電話:0742-24-5011
時間:10:00 〜 19:30(L.O.19:00)
休み:火曜(祝日の場合翌日)
URL:http://www.kudzu.co.jp/



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