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ビストロ プティパリ 《奈良国立博物館周辺の素敵なお店》

2014 年 2 月 28 日 2,439 views No Comment

食堂で楽しむフレンチビストロ料理
ガラス扉を押してパリへ


ぶらり散策が楽しい奈良のまち。古都らしく和食で決めるのももちろんいいけれど、今回ご紹介するのはとっておきのフレンチ。一度訪れたらきっとお気に入りになる一軒へご案内します。『Bistro Le PETIT PARIS(ビストロ プティパリ)』があるのは奈良公園から程近く、カフェやブティックの建ち並ぶ小西さくら通り。農家から直接仕入れた新鮮なお野菜と、パティシエ手作りのとびきりデザートが頂けるお店です。「気取らないフレンチっていうのがテーマなんです」と教えてくださったのは、オーナーシェフの山本順久さん。年配の方でもくつろげるように、と考えられた店内は、軽快な音楽の流れる落ち着いた雰囲気です。さり気なく据えられたシックなシャンデリアや壁の絵画は、まさにフランスのビストロ。大きな窓からの光が、石畳敷きのフロアをやさしく照らしています。
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そんな空間で楽しめるランチメニューは3種類。本日のスープ・メイン料理・天然酵母のバケット・お飲物の“Aランチ”(1280円)と、前菜3種・デザートがプラスされた“Bランチ”(1575円)。さらに、A4、A5ランクの特級大和牛がメインになった“シェフのおすすめランチ”(2500円)もあり。今回は一番人気という“Bランチ”をオーダーしました。


採れたて野菜と手間を惜しまぬ調理
シェフが愛する本場のレシピ


まずは前菜の一皿。かぼちゃに牛乳を加えるだけで作られた“かぼちゃのポタージュ”は、やさしい味わいの中に、程よいコクが広がります。ほんのりと残る、粒々とした舌触りが楽しませてくれます。
紅芯大根の美しい色が際立つのは、“セルヴェル・ド・カニュのサラダ”。エシャロットとハーブを山羊のクリームチーズに混ぜ込んだリヨン地方のレシピです。冷たくパキッとした新鮮なベビーリーフは、毎朝福井県の農家から届けられるもの。東京の三ツ星レストランでも使われているお野菜なのだそうです。
そして、自家製ベーコンの塩気が食欲を刺激する“シュークルートのキッシュ”。やわらかなキャベツと甘い玉ねぎがジューシーさのある一品です。中は半熟気味で軽やかに焼き上げられているから、ペロリと平らげられます。
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数種類からお好みで選べるメインのお料理。今回オーダーした“本日のメイン料理”は、菜の花が咲く“大和ポーク豚タン&上州三元豚バラ肉のコンフィ”です。ニンニクやハーブとともに2日塩漬けにし、3日目に豚肉油で3時間火を通した後、さらにオーブンでグリルするという手間のかかった逸品。
2cmほどに厚切りされた豚タンは、噛むほどに濃くなっていく旨みが絶品です。一口ひとくち余韻までじっくりと味わいたいから、フォークを持つ手を思わず休めてしまうほど。さらに待ち構えるのは、サラリとしたあぶらが輝くこちらも厚切りのバラ肉。ディジョン地方で作られた粒マスタードで爽やかに味わえます。
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合間に楽しみたい天然酵母バケットは、山本さん自身、高校生の頃から20年以上のファンだという『アルペンローゼ』のもの。もっちりとした噛みごたえの石釜パンです。ランド地方の煮込み料理だというクラッシュされたポテト、スープをたっぷりとまとった菜の花とともに口に運べばすっかり満腹です。
そして、もちろん別腹のデザートを手がけるのは、パティシエでもある山本さんの奥さま。東京などで10年以上キャリアを積まれた本格的な一皿が楽しめます。この日頂いた“ガトーショコラ”は、フランス産のチョコレートを使い、中はしっとりと仕上げたクラシックなレシピ。口に残る濃厚なカカオの香りが、ランチの締めくくりには格別です。
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どこまでも続く美味しさの追及
次に来る日が待ち遠しい行きつけの一軒に


店内のあちらこちらに飾られるのは、毎年オープン記念日にお店のスタッフが贈ってくれるというボトルや、フランスを思わせる小物。常連のお客さまが手土産に持って来られることもあるのだとか。「来ていただけるだけでも十分なんですけどね」と山本さんは微笑みます。ふらりと訪れられる居心地の良さの理由は、山本さんをはじめとするスタッフの方々の人柄にもあるようです。

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オーベルニュ地方での研修や、レストラン、ホテルで腕を磨かれてきた山本さん。フレンチの道を進み始めてちょうど20年になるといいます。「あまりアレンジはしないんです。日本の方に食べやすいお料理を選んで、むこうのものをご紹介したくて」と山本さん。日本人はもちろん、フランス出身のお客さまに「まさかここでこれが食べられるとは」と喜んでもらえることもあるのだとか。
それでも山本さんは、「これがベストって言えるものは未だにないですね」ときっぱり。8割ほどは2008年のオープン以来続くメニューですが、同じメニューでも常にブラッシュアップし続けているのだそうです。例えば夜の人気メニュー“鴨のコンフィ”。コクがあって後味がさっぱりとしたものを探し求め、昨年からフランス・ビルゴー家のシャラン鴨に限定したのだといいます。定番の一品も、訪れるごとに美味しさを増していくお店。ぜひ一度訪れてみてください。


取材・文:國廣愛佳


paris10Bistro Le PETIT PARIS(ビストロ プティパリ)
住所:奈良市小西町5 アルテ館2F Google Map
(近鉄「奈良」駅より徒歩約2分、JR「奈良」駅より徒歩約15分)
電話:0742-26-7622
営業時間:ランチ/11:30 ~ 14:30(L.O 14:00)
     ディナー/17:00 ~ 22:30(L.O 21:30)
定休日:火曜日
席数:36席(立食パーティーの場合60名程度まで可)
駐車場:なし(近隣にコインパーキングあり)
URL:http://lepetitparis.web.fc2.com/ (「日記」更新中!)
※本文中の価格は税込みのため、2014年3月末までのお値段です。


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