朱漆「根来」—中世に咲いた華
2013 年 9 月 1 日
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美術館サイト:http://miho.jp
2013年9月1日(日)〜 12月15日(日)
MIHO MUSEUM(滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300)
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午前10時 ~ 午後5時(入館は午後4時まで)
※10月31日(木)までは午後4時閉館(入館は午後3時30分まで)
休館日:月曜日 <11月4日は開館し、11/5は休館>
5組10名様にチケットプレゼント!<終了しました>
展覧会の見どころ
下塗の黒漆に、上塗の朱漆が施された神饌具や仏具、食器や酒器、茶道具や文房具などの朱漆器は、いつしか「根来」と総称されるようになりました。名の由来となった紀州根来寺は、鎌倉から南北朝にかけて隆盛を極めましたが、秀吉の根来攻め(1585年)で灰燼に帰してしまいます。戦火を逃れた工人たちは、各地に漆の技法を伝えたといわれています。
映画監督の黒澤明は、根来を愛蔵した蒐集家として知られています。作品「蜘蛛巣城」のクライマックスである、三船敏郎演じる武将に山田五十鈴演じる妻が主君殺しを迫る場面に、自らが所蔵する瓶子を、妻の内面に秘めた情念を象徴するかにように使っています。
この展覧会は、監修に「根来」研究の第一人者・河田貞氏を迎え、日の丸盆とも呼ばれる「二月堂練行衆盤」や、黒澤旧蔵の輪花盆など、「根来」の名品・優品を400点以上網羅し、展示総数、作品の質とともに、「根来」をテーマとした過去最大規模の展覧会です。※会期中展示替えあり。
『朱漆「根来」—中世に咲いた華』のレビューはコチラ
《関連書籍》
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朱漆「根来」 中世に咲いた華 MIHO MUSEUM (編集), 白洲信哉 (監修) ¥2,940 |
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