南青山 やんも 《根津美術館周辺の素敵なお店》
2013 年 7 月 29 日
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南青山でいただく、伊豆のとれたて旬の味覚
表参道、青山通りから1本入った小路、嶋田洋書店やアランミクリの入るT・PLACEビルB1Fにある和食処。
伊豆半島川奈港で採れた旬の魚を、季節の器にさりげなく盛りつけ、野趣と洗練を調和させた活きのいい料理をだしてくれるのが「南青山 やんも」です。
店内は伊豆石を効果的に使ったモダンな造りで、地下とは思えないほど天井高のある広々とした空間。
近隣は有名ファッションブランドが立ち並ぶ瀟洒なエリアで、洗練されたアパレル関係のお客様も多いとか。
それでいて親しみ易く居心地が良いのは、お店のスタッフの気持ちの良いサービスのせいでしょうか。
移り変わりの激しい青山の地で19年もの間、変わらず人気を保ち続けているところにも実力のほどが伺えます。
そんな「やんも」さんで、評判の焼魚のランチを頂いて参りました。
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肉厚の大きな切り身を、炭火でじゅわっと焼き上げた絶品の焼魚ランチ!
「やんも」さんと言えば有名なのが、ボリューム満点の焼魚ランチです。通常5種類ほどが用意され、その日の水揚げによって内容が変わるというこのランチ。焼き魚だけでなく、不定期で煮魚やお刺身のどんぶりなども登場し、毎回楽しみにいらっしゃるお客様も多いそうです。
その中でも定番で一番人気の「さばの塩焼」を頂きました。

写真でおわかりになりますか?ものすごい肉厚なんです!脂ののった身はふっくら、皮目はパリっと香ばしく、繊細で上品な甘さと味わいが堪能できます。大根おろしにお醤油をちょろっと垂らしていただくと、これがまた絶品!ごはんがいくらでもすすみそう…と同じことを思う方は多いらしく、最高で6杯もおかわりした強者がいたとか。いーんですか?お店としては?
「お昼は美味しいお魚料理をおなかいっぱい食べていただくことが目的なので、ご飯と味噌汁と大根おろしはおかわり自由になっています。魚も普通サイズのものではつまらないので特大をご用意しています」と太っ腹なことをおっしゃるのは店長兼料理長を勤める泰地さん。
ご米はお店のスタッフが直接買い付けに行くという千葉県産のコシヒカリ、一度に3升をガスの強火で一気に炊き上げることによって艶のある美味しいごはんが出来上がるそうです。
小鉢・漬物・お味噌汁も丁寧に作られた美味しいもので、上質のランチを頂いた満足感でお腹も気持ちもいっぱいに。

さば塩焼…1,050円 ごはん、お味噌汁はおかわり自由。小鉢・漬物付。
この日のお品書きは他にも、むつの西京漬焼、さばの田舎味噌漬焼、めぬけ鯛の味噌漬焼、金目鯛のあら煮など、全部食べたいものばかりでした。
伊豆は青魚が有名で、いわし、かんぱち、さば、そして金目鯛もランチによく登場するのだとか。夏には脂ののったアジが美味しくなり、9月からはサンマの季節で、連日飛ぶように注文が入るそうです。そのサンマも「お客様がびっくりするような特大サイズ」というのが楽しみですね。これは季節ごとに通わなければ!
店名の「やんも」とは伊豆でよく見かける山桃の木のことで、4月に花が咲き、7月頃に赤い実がなり、食べてみると甘酸っぱく野趣に富んだ懐かしい味がするそうです。岩だらけの土地にも逞しく育ち、葉はいつも青々と勢いに満ちている「やんも」。伊豆の命を象徴する木の名を冠して、美味しい伊豆の旬の味を堪能させてくれるお店。
実はこちら根津美術館との縁も深く、前館長が生前によく訪れて、美味しいお刺身と熱燗を愉しまれていたのだとか。根津美術館への行き帰りにもぜひお立ち寄りいただきたい、お勧めのお店です。
<ランチ>
「炭火焼魚」…1,050~1,350円
「欲ばりランチ」…2,940円(席予約可)
「天城ランチ」…3,990円(要予約)
「伊豆の旬ランチコース」…5,250円(要予約)
取材・文:稲垣栄里

東京都港区南青山5-5-25 T・PLACEビルB1F Google Map
電話:03-5466-0636
営業時間:昼(月~金)11:30~14:00(LO13:30)、(土)12:00~15:00(LO14:00)
夜(月~水・土)18:00~22:30(LO21:30)、(木・金)18:00~23:00(LO22:00)
定休日:日曜日+夏季・年末年始
URL:http://www.yanmo.co.jp/
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