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喫茶六花《京都国立近代美術館、京都岡崎周辺の素敵なお店》

2009 年 11 月 27 日 25,616 views No Comment

京都国立近代美術館をはじめ平安神宮や動物園などが点在する岡崎界隈は、
多くの人が訪れるお出かけスポット。
すぐそこに東山が横たわり、週末にはのんびりと散歩を楽しむ人が見られます。祇園や四条にも近く、美術館の周りを流れる疏水に沿って南へ下がり、知恩院や八坂神社に向かう道も楽しいコースです。
そんなそぞろ歩きの道すがら、一休みするのにぴったりなのがこの『喫茶六花』。実は、今月の14日に東大路通沿いに移転して、リニューアルされたばかりです。

2003年のオープン時には、すぐ東にある古川町商店街のそばにあったこちらは、
路地裏に佇む隠れ家的なお店として、ご近所さんや観光客に親しまれてきました。
移転後のお店はまだ真新しいのですが、旧い商店街に溶け込んでいた、どこか懐かしい雰囲気はそのまま。
ちょっとモダンな店構えになっても、“喫茶”と呼びたくなる静かな時間が満ちています。

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rokka04店を切り盛りするのは、
店主の村上多賀美さんと3人の娘さん。
料理とサービス、インテリア、スイーツと
それぞれが得意分野を生かして役割を分担し、
お父さんが自家栽培の野菜を届ける、
まさに家族ぐるみで出来上がった素敵な一軒です。
人気のランチは日替り (900円)と季節野菜スープセット(820円)の2種ありますが、いずれも丹精こめて育てられた野菜がたっぷり。
寒い時季は体が温まるスープが恋しくなりますが、
この日は京人参のスープ。
ふくよかな甘みとほんの少し余韻に残るほろ苦さに野菜の滋味を感じられます。


また、ちょっと小腹を満たしたいという時には、
下鴨の人気ベーカリー『ユノディエール』のパンを使ったトーストもおすすめです。
サイドメニューといえども、日本ミツバチの蜂蜜や
グリーントマトの手作りジャムを添えるなど手抜かりなし。
シンプルながら印象的な味わいのトーストは、喫茶の名を冠するこの店らしいメニューです。


rokkaその後はやっぱり美味なるコーヒー(450円)。
豆は京都はもちろん全国にファンが多い
美山町・オオヤコーヒから仕入れ。

ブレンドはなくストレートで、
各産地の個性的な味わいが月替りで楽しめます。
今月(2009年11月)の一杯、グァテマラはとろんとした口当たりとドライベリーのような深い甘みとコク。
味わいは濃厚ながらすっきりと爽やかな後味が印象的です。
店内には二女・いずみさんの描いた絵が架けられ、
カップを手にぼんやりと眺める時間も心地よい。
店の隅々に目が行き届いた寛ぎの空間、
散歩を忘れてついつい長居してしまいそうです。

取材・文:田中慶一


rokka07<喫茶六花>
住所:京都市東山区稲荷町南組577-4 Google Map
電話:075-541-3631
時間:10:00~18:00
休み:水曜、第2・4火

京都国立近代美術館で現在開催中の展覧会は『皇室の名品 -近代日本美術の粋-』
細見美術館で現在開催中の展覧会は『開館15周年記念特別展Ⅲ・琳派展ⅩⅤ 琳派の伝統とモダン ― 神坂雪佳と江戸琳派 ―』


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