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イタリアン レストラン アントン《伊丹市立美術館周辺の素敵なお店》

2013 年 5 月 28 日 3,623 views No Comment

低カロリーで栄養たっぷり!
“鹿肉”は美味しいサプリメント


兵庫県伊丹からご紹介する「イタリアン レストラン アントン」は、ちょっとめずらしい鹿肉料理をいただけるお店。1983年の開業以来、ご夫婦で営まれてきたアットホームな雰囲気が魅力です。
ヨーロッパでは高級食材として食べられている鹿肉。実はカロリーは牛肉の3分の1、脂質にいたってはなんと牛肉の86分の1ととってもヘルシー。それでありながら、鶏のささみと同等のたんぱく質、レバーと同等の鉄分と、ありがたい成分がギュッと詰まっています(数値は兵庫県森林動物研究センター資料より)。
「美味しい鹿肉をたくさんの人に食べてほしい」という思いで、2008年から鹿肉料理を専門的に扱い始めた「アントン」店主の中村明さん。メニューには、中村さんご自身の一番のお気に入りだという煮込み料理から、ステーキ、パスタと、イタリアンらしい鹿肉料理が勢ぞろいしています。

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手間暇かけたぬくもりが伝わる
リーズナブルなご馳走ランチ


ランチメニューにも、「サービスパスタセット」、「1000円スパゲッティセット」とお手ごろなセットが盛りだくさん。今回はおすすめの「サービスランチコース」の中でも、一押しの「鹿肉のトマト煮込み」(1900円)をチョイスしました。
一品目は、ボリューミーな「サラダ前菜」。レモンを添えた爽やかな生ハムとシーフードマリネは、これだけでも大満足の存在感ある一皿です。

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続いては、季節の味を楽しめるスープ。この日頂いた「ニンジンのポタージュ」のほかにも、コーンやカボチャ、魚だしのミネストローネなど、その時々に出会える美味しさがあります。そして、常連さんにファンが多いという「自家製パン」。ゴマやライ麦、バジリコのフォカッチャ、キャラメルなど、毎日4~5種類をお店で焼き上げているのだそう。作り続けて20年以上になるというから、パン屋さんも顔負けの美味しさにも納得です。
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さて、パンを頬張っていると、お待ちかねの「トマト煮込み」が登場します。口の中でホロリとほどけるやわらかさと、お肉の奥までしみ込んだトマトの酸味が格別です。脂身が少ないため、臭みやクセのないのが鹿肉の特徴。初めてでも何だか懐かしいような、すんなりと口になじむ美味しさです。「アントン」では、鹿のサイズや部位に合わせて味付けや調理時間を微妙に調整し、1~2時間かけてゆっくりと煮込まれています。かけられた時間と手間のぶんだけ、噛むほどに奥深い味わいが広がっていきます。

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そして締めくくりは、選べるドリンクと、奥さまが作られたデザート。雑誌に掲載されたこともあるというケーキは絶品です。この日のデザートの「ベイクドチーズケーキ」は、甘酸っぱいクランベリーと、練りこまれたホワイトチョコの軽やかな甘さがベストマッチ。ずっと口の中に残しておきたくなるようなやさしい味に、心までホッと落ち着くようです。

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“ここでしか”味わえない
思いのこもった鹿肉料理


イタリア料理の本をめくりながら、新しいメニューにも日々挑戦されているという店主の中村さん。スジはコンソメに、レバーとハートはスモークにと、余すところなく料理するのが中村さんのこだわりです。「最近はこれを」とレシピを見せて下さったのは、なんとも珍しい鹿肉の生ハム。「イタリアでは“モチェッタ”といって、自家製で作ってみたら美味しくできたんですよ」と中村さん。ニコニコされた表情を見ていると、味わえる日が待ち遠しくなってしまいます。
生ハムというメニューに挑戦できるのも、新鮮で美味しい鹿肉だからこそ。栄養満点で調理方法も多種多様な鹿肉ですが、なかなか流通にのらないのが現状です。猟や害獣駆除として捕獲されている頭数は多いものの、加工にかかるコストなどがネックとなっているのだとか。「アントン」では、皮と内蔵を取った状態で、猟師さんから直接買い受けているのだそうです。大阪万博のあった1970年から、大阪・難波のホテルのレストランで仔牛をまるごとさばいていたという中村さん。その経験を生かし、ご自身で鹿をさばかれています。リーズナブルに鹿肉料理を頂ける、「アントン」ならではの秘密なのです。


30年間愛される町の名店
心休まる空間で満たされたひとときを


2013年の6月で、ちょうど30周年を迎える「アントン」。訪れた日、店内には「少し遅れた母の日を」とお祝いにいらっしゃっている常連さんの姿が。阪急伊丹駅の程近くにあるため、周辺に集結した美術館やホール帰りのお客さんや、出演者の方もよくいらっしゃるのだとか。中村さんのご趣味の絵画やジャズに癒されながら、食後もついつい長居してしまいます。
帰り際には、レジ横のクッキーをぜひお土産に。「時間があるときに、みんなで焼いてます。みんなって言っても、私とママですけどね」と笑いながら教えて下さった中村さん。鹿肉を食べに一度訪れたら、ほっこりとした空間に惚れこんでしまいそうな一軒です。

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取材・文:國廣愛佳


anton10イタリアン レストラン アントン
住所:兵庫県伊丹市西台3‐1‐12 Google Map
(阪急伊丹駅より徒歩約5分)
電話:072‐770‐2923
営業時間:ランチタイム11:30~15:00、ディナータイム17:00~22:00(L.O21:00)
定休日:水曜日
席数:23席
駐車場:なし(4,000円以上のお会計で近隣駐車場の料金1時間サービスあり)
URL:http://r-anton.com (鹿肉料理のネットショップあり)

伊丹市立美術館で現在開催中の展覧会は『丸沼芸術の森所蔵 ベン・シャーン展 線の魔術師』

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