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グリル マルヨシ《大阪市立美術館周辺の素敵なお店》

2012 年 5 月 29 日 4,101 views One Comment

今も昔も変わらない味が自慢
創業から66年の洋食の老舗


着々と開発が進む天王寺・阿倍野は、昨年誕生した「あべのキューズモール」をはじめ、大型商業施設がバラエティ豊かにそろうエリア。また、2014年には近鉄阿倍野橋駅上に、地上60階建ての複合施設「あべのハルカス」もオープン予定で、ますます大阪の南の玄関口として魅力的な街へと進化を続けています。
今回、大阪市立美術館のお立ち寄りスポットとしてご紹介するのは、あべのキューズタウン内の「味」と「粋」な店と人が集まるヴィアあべのウォーク内にある「グリル マルヨシ」。阿倍野で洋食と言えば必ず名前が挙がる、この6月で誕生から66年を迎える洋食の老舗です。
現在、店主を務める渡邉治雄さんはマルヨシの3代目。昭和21年6月に、奥様のお父様がお店を開きました。場所はなんと、現在の同店がある場所とほぼ同じだとか。神戸オリエンタルホテルでシェフを務めていた初代が、「フランス料理でもイタリア料理でもない、日本の米文化にあう日本の料理を」と洋食レストランを開きました。

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マルヨシの看板商品と言えば、ゲンコツ大のロールキャベツ1,600円やビーフシチュー2,680円をはじめとする煮込み料理。創業当初は石炭ストーブを使っていましたが、環境問題や規制の関係から、現在使っているのは火力ストーブ。ガスは炎が万遍なく鍋にあたらなかったり、水分を多く含むため料理がべちゃっとなることを危惧し、厚さ3cmの鉄板を使用することに。これにより料理の表面も内側も火が通り、焦げずに長時間煮込むことができるのだとか。
そんなこだわりの味をじっくり堪能できる料理のひとつがロールキャベツ。料理がともされると、まるでボールのような大きさにびっくりするが、味わいは実に繊細。幾重にも重ねられたキャベツにナイフを入れると、すぅーっと入っていくほどの柔らかさ。そして中には新鮮な牛を使用したミンチがたっぷり!
ソースはドミグラスソースとカレーソースの2種類が半分ずつかけられています。それぞれ違う味わいと楽しんだり、両方を混ぜて食べたりと、一皿で高い満足感を与えてくれます。

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料理の背景を知ることで
優しい味わいに


店主の渡邉さん

店主の渡邉さん

3世代、4世代で通うファンがいますが、その秘密は今も昔も変わらない味と、店が持つ暖かな雰囲気です。店主の渡邉さんは、「知らない人に作るのと、知っている人に作るのは、心構えが全然違いますよね。例えば、接客一つとってみても、お水を出すのに親戚や友人だったら何度もお水を出すのはおっくうにならないけど、他人だと思うと何度もお水を入れるとなるとちょっと嫌になったり…。ですから、若い人たちには、お客さんを親戚だと思うように伝えています」と話します。
もちろん料理に関しても、美味しいものを作るには技術はもちろんのこと、「穏やかな気持ちで作ること」が大切なのだとか。そのためには料理の物語を知るといいといいます。
例えば、ブイヤベースという料理は、マルセイユに住んでいた1人暮らしのおばあさんが、遠くに住んでいる息子が帰ってくるに当たり、何の料理もできないことを嘆いていたところ、近所の子供たちが、それぞれ魚や貝、エビなどを持ち寄ってきてくれたことに感動。「みんなの気持ちだから全部使おう」、ということで生まれた料理なのだとか。「そんな料理が誕生した背景や名前の秘密を知ると、料理を作った人たちの優しい心が分かってくるんです。そして穏やかな心で作った料理は、決してお客様に対して押しつけがましくなりません。優しくて、食べる人が心温まるそんな洋食を目指しています」と話してくれました。
そんな店主の心意気が息づくマルヨシは、これからも変わらない味と優しさが詰まっています。ぜひ大阪市立美術館の帰りは、訪れる価値ありです!


取材・文:茶野真智子


maruyoshi05グリル マルヨシ
住所:大阪市阿倍野区阿倍野筋1-6-1 ヴィアあべのウォーク130  
Google Map
電話:06-6649-3566
営業時間:ランチ/(平日)10:30~15:00(LO14:30)、
         (土日祝)10:30~15:00(LO) 
     ディナー/ 16:30~22:00(LO21:30)
休み:火曜(但し第5火曜は営業) ※火曜日が祝日の場合は翌水曜休み



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One Comment »

  • camus said:

    マルヨシさんは商店街にあった旧店舗時代から20年ほどずっと好きなお店なので、紹介されたときは大変嬉しかったです。
    紅型展を楽しんだ後に夕食でお邪魔しました。ロールキャベツも昔から大ファンですが、今回はクリームコロッケ(1,000円)、20品目のサラダ(1,000円)、オムライス(900円)を2人で取り分けて満腹になりました。相変わらずすべて美味しかったです。次回はまた久々にロールキャベツをいただきたいと思います。
    お店のスタッフがいつも親切で温かく感じるのは、親戚の人に接するようにと言ってくださっていたお店の心構えの賜物だったんですね。全く知らなかったエピソードを伺えるのも「素敵なお店紹介」ならでは。いつも素敵なお店の紹介をありがとうございます。

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