三館連携特別展・神仏います近江・信楽会場「天台仏教への道 −永遠の釈迦を求めて−」
美術館サイト:http://miho.jp
展覧会公式サイト:http://www.biwako-visitors.jp/shinbutsu/
2011年9月3日(土)〜 2011年12月11日(日)
※会期中一部展示替えがあります。
MIHO MUSEUM(滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300)
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午前10時 ~ 午後5時(入館は午後4時まで)
休館日:月曜日(9/19、10/10は開館、9/20、10/11は休館)
10組20名様にチケットプレゼント!<終了しました>
展覧会の見どころ
MIHO MUSEUM、滋賀県立近代美術館、大津市歴史博物館の3館で開催される「神仏います近江」展の信楽会場として、近江に伝えられた宗教文化のうち、比較的初期の仏教文化をテーマに企画された展覧会。展示作品のほとんどが近江国(現在の滋賀県)に伝存した仏像や仏画などで構成されます(総数105点、うち国宝3点、重要文化財34点、重要美術品3点、県・府指定17点、市指定9点を含む)。
近江国・比叡山のふもとに生まれ、一途に仏教の究極を求めて比叡山にのぼった最澄(767-822)が見た奈良時代末の仏教世界を彷彿するため、展覧会前半は釈迦入滅からはじまり、大乗仏教とともに進展する仏、菩薩の世界を、後半は日本仏教の母山とされる天台宗を開いた最澄と、後に天台密教を整備した円仁や円珍の活躍を、近江伝来の仏像、仏画でたどります。
プレス内覧会にお邪魔してきました。
MIHO MUSEUM、滋賀県立近代美術館、大津市歴史博物館の3館合同で開催されるこの展覧会。
日本の仏教美術史を滋賀県の仏像だけで構成しようとするとても意欲的な企画展です。
どうしても京都、奈良に目がいきがちではありますが、滋賀県にこれほど素晴らしい仏像があるとは!
京都や奈良と違って、お寺もあまり保全にお金をかけれなないので、
地元の人たちが今まで大切にお守りしてきたそうです。
現世の苦しみから救ってくれるとして、平安時代に数多く作られたという薬師如来像。
今回展示されているのは、大日寺(甲賀市)の薬師如来坐像(木造 素地 平安時代)です。
すごくいいお顔をされていたので、3方向から撮影してしまいました。
洞照寺(高島市)の阿弥陀如来坐像 木造 漆箔 平安時代
火災などで光背・台座を失ってしまう仏像が多い中で、これは当時のまま残っている貴重な仏像。
国宝 透彫華籠 銅鍛造 鍍金・鍍銀 平安〜鎌倉時代 神照寺(長浜市)
美しいです。散華供養の時に使われるそうです。
薬師如来立像 銅造 鍍金 奈良時代 聖衆来迎寺(大津市)
右手で衣端を掴んでいる如来像は珍しいんだとか。
最澄が唐から持ち帰った像も衣端を掴んでいたとされることから、最澄ゆかりの像とも考えられるそうです。
大黒天半跏像 木造 彩色 平安時代 明寿院(愛荘町)
昔の大黒さんはこのように武装されていたんだそうです。
なんと、武装大黒天像では現存最古。
不動明王坐像 木造 平安時代前期 園城寺(大津市)
こちらは三井寺展でも展示されていた不動明王。
今回の展覧会のために、MIHO MUSEUMが支援して応急修理されました。
会場ではまだまだ多くの貴重な仏像や仏画が展示されています。
なんとなく空海に押されがちの最澄ではありますが、
仏教の歴史を知る上では、見逃せない展覧会です!!
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