生誕100年 津高和一 架空通信展
美術館サイト:http://otanimuseum.jp/home/
2011年10月8日(土)〜 2011年11月27日(日)
西宮市大谷記念美術館(西宮市中浜町4-38)
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午前10時 ~ 午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:水曜日 <ただし、11月23日(水・祝)は開館、11月24日(木)は振替休館>
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展覧会の見どころ
1911(明治44)年大阪に生まれた津高和一は、のち西宮に移り、前衛詩誌『神戸詩人』の同人として文学を志しました。また同じ頃より中之島洋画研究所で学び、戦後は行動美術展を中心に発表を重ねて、画家としての地歩を固めました。1950年代初めに抽象絵画に転じてからは、線描による独特の詩情をたたえた表現が高く評価され、サンパウロ・ビエンナーレやグッゲンハイム賞美術展にも参加するなど、日本を代表する抽象画家として活躍しました。
一方で、ジャンルを超えて様々な人たちと交わり、開かれた対話を求めてきた津高は、1980年に夙川公園で開催された第1回「架空通信テント美術館」展を開催します。この展覧会では、阪急甲陽線・苦楽園口駅前の河川敷に建てられた、全長90mにおよぶ長大なテントを会場とするものでした。「現代美術の創造精神に即した」ものであれば、誰でも等しく出品することができ、観客も日常生活の延長として作品に接することができました。作る側にも見る側にも開かれたこの実験的な試みは、1985年まで5回にわたって続けられ、毎回数日の展示期間にもかかわらず、200名近くの参加者、数千人の観客を集めました。
この展覧会では、日本を代表する抽象画家、津高和一の生誕100年を記念して、その優れた画業のみならず、幅広い芸術家たちとの交流、そして「架空通信テント美術館」に結実した独自の活動を、約100点の作品資料、記録写真、映像、当時のテント美術館を再現した模型などを通して振り返ります。
《関連書籍》
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