ルイジアナ美術館へ行ってきました
2011 年 10 月 28 日
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5年ぐらい前、和歌山県立近代美術館のある学芸員の方とお話していて、
「世界の美術館に色々行ってきたけど、デンマークのルイジアナ美術館が一番よかった」と言われたとき、
ん?デンマークなのにルイジアナ?アメリカの聞き間違え?(な、わけないか)
とアホなことを思ったのを思い出します。
でも、ずっと心のどっかにひっかかっていて
今度ヨーロッパを旅する機会があったら行ってみようと漠然と思っていました。
今回の旅はハンマースホイとパウル・クレーの作品を現地で観ることが主目的だったのですが、
ルイジアナ美術館があまりにも素晴らしかったので少しご紹介させてください。
エントランスはこじんまりしていて普通のお家のよう。
元々はデンマークの実業家、Alexander Brunの屋敷だったようです。
なんでも、このBrunさんの妻が3人ともLouise(ルイーズ)だったのでLouisianaと名付けられたのだとか。
3回結婚して、全員同じ名前ってすごいですね。
入るとすぐに見えるルイスポールセンのペンダントライトが雰囲気にバッチリあっていてときめきます。
ポスターはその時やっていた企画展のもの。
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ルイジアナ美術館はコンセプトとして、美術作品、建築そして自然環境の融合があるらしく、
それが私が思うに、パーフェクトに実現されている素晴らしい美術館なのですっ(興奮)。
美術館の中を進むにつれて、ウキウキしてきた感情を忘れられません。

このジャコメッティの見せ方のかっこいいこと!
写真では全く伝わりませんが(悲)、まさに空間を活かしきった展示でした。

ジャコメッティとフランシス・ベーコン。なんて贅沢な展示なんでしょう!

こちらは、イベントやコンサートができるホール。作品はサム・フランシス。



お庭に出てみると、これがまた素晴らしい。子供たち大喜びで芝生の上を駆け回ってました。

リチャード・セラも元からそこにあったように馴染んでいます。


私が訪れたときは、『LIVING: FRONTIERS OF ARCHITECTURE III-IV』という
様々な建築の有り様を紹介する企画展が開催されていて
アトリエ・ワンや藤本壮介も紹介されていました。
そしてこの美術館の数ある素晴らしい点のひとつがルイジアナ・カフェなんです。
椅子は勿論、ヤコブセン。


色々メニューはありますが、断然ビュッフェがおススメです。

ショップも充実していて、一日いても全くあきません。
あー、またすぐにでも行きたい!
編集部:森 優子
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