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トラットリア セッテ《京都国立博物館周辺の素敵なお店》

2011 年 9 月 28 日 7,165 views 2 Comments

開放的な空間の中、カジュアルスタイルでいただく正統派イタリアン

「歴史と文化が息衝く町、京都」。
京都国立博物館の眼前、威風堂々たる三十三間堂の真横に位置する、
ホテル「ハイアット リージェンシー 京都」内のレストラン『trattoria sette』。

瑞々しい青竹に囲まれた大きな窓。その窓に沿って並ぶ、ゆったりとしたテーブル席。
モダンでありながら、木のぬくもりも感じられる温かなインテリア…。
広々としたオープンキッチンには、炎揺らめくピッツァの石釜があり、厨房の活気を伝えます。
また入り口近くのショーケースには、ハムや野菜、色とりどりの前菜などがたくさん盛られ、
まるで市場のような生き生きとしたムードに、ますます食欲が刺激されるよう。
ホテルのロビーから優美な木製の螺旋階段を上ったところにあるエントランスは、
博物館の向かい側、七条通りに面したアーチ橋へと通じており、直接お店に入ることもできます。
ホテルの利用客でなくても気軽に訪れやすいよう工夫がなされています。

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伝統的なイタリア地方料理を踏襲しつつ 和の感性でシンプルに素材を引き立てる

ローマをはじめ、イタリア各地での修行経験を持つ料理長・南條シェフが腕をふるうのは、
イタリア地方料理の基本と伝統に忠実な、シンプル・クラシックとも言える料理の数々。
そこにモダンな日本人としての感性と味覚、フレッシュな素材とが巡り合い、
家庭的な味わいの中にも、洗練された上質感の漂う皿々が仕立てられます。

さらにもう1点特筆すべきこちらの魅力といえば、
「ハイアットリージェンシー京都」のスタッフの方々自らで行っているという農園活動。
総料理長をはじめ、スタッフの方々が交代で管理されている自家栽培農園は、
京都・太秦の有機農家の方に指導を受けつつ、今年で3年目を迎えたのだとか。
『trattoria sette』で供される料理にはその畑で穫れる野菜も使われており、
この上なく新鮮で安心・安全な一皿がいただけます。

ランチメニューは、リーズナブルなランチセット、
前菜・メイン・デザートまで堪能できるスペシャルコース、
そしてアラカルトと、様々なスタイルからセレクトができます。
中でも、オーダーを受けてから生地を作り、石釜に入れて高温・短時間で焼き上げる
ナポリ風のピッツァは、ぜひ味わいたい人気のメニュー。


このたびご紹介するのは、「Pranzo(ランチ)」セット(2800円)。
まずは前菜3種盛り合わせからスタートです。

自家製のリコッタチーズは、クリーミーでコクのある深い味わいながら後口はスッと軽やか。
心地よい口当たりで、大きめのカットでもどんどん食べ進めてしまうほど。
ジューシーな鴨のローストはエスプレッソの香りでいっそう旨みが引き立ち、
さっぱりマリネしたサーモンはウイキョウの爽やかな風味が絡んで後引くおいしさ。

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11種の野菜や豆を柔らかく煮込んだ「ミネストローネ」に、自家製チャバタを添えて。
オープン当初から人気の「ミネストローネ」は、
シンプルながら、多彩な素材が織り成すじんわりと深みのある味わいが魅力的。

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メインは、大山地鶏をふっくらと煮込んだカッチャトーラ。
フォークを入れるとホロッとほどけ、口の中でトロリととろけるような柔らかい肉質にうっとり。
濃厚な煮込みも、トマトとビネガーの酸味で生まれるさっぱりとした後口で、
初秋にふさわしい絶妙な味わいのバランスにシェフの実力が現れる見事な一皿です。

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イタリアの地方を巡る、季節に合わせた郷土料理の旅

また現在、特別メニューとして、
シーズンごとにイタリア各州の郷土料理が味わえるスペシャルディナーコースも愉しめます。
ローマに始まり、シチリア、カンパーニャなど6州を巡る美食の旅。
2011年10月5日から2011年12月6日までは、海と山の幸に恵まれたトスカーナ州ならではのメニューが登場。
秋冬のみのお愉しみジビエ料理をはじめ、旬のポルチーニなどイタリアの味覚を堪能できます。

荘厳な西洋建築・京都国立博物館と、ホテルの優雅な石庭を見下ろしながらいただく本格イタリアン。
博物館の行き帰りにぜひお立ち寄りいただきたいおすすめの一軒です。

店内には、焼きたて自家製パンやサンドイッチ、季節のケーキ、焼き菓子、また「フレデリック・カッセル」のショコラなどが揃う、ペストリーブティックも併設。お出かけのためのテイクアウトやカフェタイムでのイートイン、京都のお土産に…と、様々な愉しみ方ができます。

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【ランチ】セット(1600円、2000円、2800円)、コース4500円、アラカルト900円~
【ディナー】コース (5500円、7500円、9500円)、アラカルト900円~
 ※税込、サービス料別


取材・文:濵田さとみ


sette10trattoria sette(トラットリア セッテ)
住所:京都市東山区三十三間堂廻り644-2 ハイアット リージェンシー 京都2F  Google Map
電話:075-541-3204
営業時間:11:00 〜 22:00(L.O21:30)


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2 Comments »

  • Camus said:

    私も大好きなイタリアンなのでご紹介くださって嬉しいです。自家栽培農園の食材を使われていることは知りませんでした、よりお店のファンになってしまう情報ありがとうございます。
    私が行ったときはいつも宿泊客なのか外国人の方が陽気にワインと食事を楽しんでらっしゃるイメージがあります。実は私にとってこのレストランは美味しいお店以上の存在になる時がたまにあります。それは、京博に車で行った際、人気の展覧会で駐車場待ちがひどい時です。駐車場待ちの列を見つけましたらすぐにハイアットに駐車させていただき、展覧会を楽しんだ後に食事に戻って駐車場3時間無料の恩恵にあやかります。駐車場待ちの時間は解消されますし、京博近隣駐車場よりも近いですし、お料理は何をいただいても美味しいですし、スタッフのサービスは洗練されているしで本当に有難く満足感の高いお店です(心地よい一時に展覧会含めて3時間で収まる事はありませんが^^)。しばらく行ってないのでまた行きたくなりました。ご紹介ありがとうございます。

  • 55museum (author) said:

    >> Camus様

    駐車場の裏技?さすがです。
    ホテルのレストランだけあって、本当にサービスも一流ですよね。

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