Home » 美術館周辺の素敵なお店, 関東

蕎肆 穂乃香《江戸東京博物館周辺の素敵なお店》

2011 年 6 月 28 日 4,986 views One Comment

北斎ゆかりの両国で、ゆるりと楽しむ江戸の粋。

東京墨田区両国、“相撲の街”として知られる江戸東京博物館一帯のこの地域は、江戸時代に活躍した浮世絵師「葛飾北斎生誕の地」としても有名です。「すみだ北斎美術館」の開設準備(平成25年開館予定)も進められているこの場所で、江戸の粋を伝える素敵なおそば屋さんを発見しました。
そば屋の名店大島の「銀杏」で修行を積んだご主人が、2008年に父である先代から受け継いだ店をリニューアルオープン。現在はご兄弟で店を切り盛りされています。店名に付けられた「蕎肆(きょうし)」とは、「蕎」…そば、「肆」…店。ほしいままに自由にという意味だそうです。穂乃香はまさに美味しいそばと酒と料理をほしいままに堪能できる店。一人で盃を傾けるもよし、友人と語らうもよし、くつろいだ美味しい時間をお過ごしください。

honoka03

honoka01 honoka02


鴨肉たっぷりの“北斎せいろ”は、甘辛のつけ汁にそばをからめてずずっ。

お店イチ押しの「北斎せいろ二段」(950円)をいただきました。つけ汁には、濃厚な鴨肉と鴨のつくね、江戸千住葱、なす、ししとう、麩などの具がたっぷり。そばは北海道産そば粉を主に店でブレンドした二八の手打ちそば。葱の甘み鴨肉の旨み、キレのあるそばと甘辛のつけ汁との相性は最高!とろりとコクのあるそば湯を足して、最後の一口まで飲み干したいほど美味でございました。

北斎せいろ二段

「北斎せいろ二段」(950円)
(おかわりせいろは一枚250円。平日はサービスで150円。)


こちらもお店の人気商品「穂乃香ぶっかけ」。てっぺんにのっているのは自家製の西京みそ。これを具だくさんのそばとつゆにからめていただきます。ほんのり甘いみその香りがそばの旨みを引き立てて新しい美味しさ発見!ごろんとのっているのは “揚げもち”、ボリューム満点です。
honoka07

「穂乃香ぶっかけ」(1,100円)


スイーツも絶品! 濃厚な胡麻のブランマンジェに香ばしい蕎麦の実がアクセント。
白胡麻のブランマンジェ

白胡麻のブランマンジェ (350円)



旨いそばと酒と肴、蕎麦屋で昼酒を推奨!

そばメニューの豊富さもさることながら、酒はご主人が探し求めたこだわりの地酒、日本酒、焼酎が揃っており、一品料理や酒の肴の充実ぶりも同店のお勧めポイントです。

「あらかると」の一例 
●江戸千住葱のぬた ●鴨つくね焼き ●大和芋と海老のふんわり揚げ ●にしんの棒煮 ●鴨ロースの網焼き ●稚鮎の天ぷら ●ホタルイカの酢味噌あえなど、旬のつまみもいろいろ。

「各地から取り寄せたこだわりの肴」
●葉わさび漬け(静岡)●豆腐よう(沖縄)●鯛わた(瀬戸内海産 鯛の塩辛)●もろみ豆腐(熊本)●莫久来(ほやとこのわたの塩辛)など。 
★この中から三種を選べる「馳走三種盛り合わせ(800円)」なんて嬉しいメニューも有ります。 

お酒は3種のぐい飲みで供される
「純米吟醸飲みくらべ 950円」<美和桜(広島)、開運(静岡)、九頭龍(福井)>や
「きき酒三種 800円」<小左衛門(岐阜)、喜久酔(静岡)、蛍舟(島根)など>で
好みの味を探すのも一興。
その他、年に6,7回変わるという「変わりそば」(さくら・ゆず・けし・ごま・しそ等が季節によって楽しめます)も人気。コース料理は4,000円で要予約。

「江戸のころ蕎麦屋には旨い酒が置いてあり、そばの具を肴に酒を酌み交わし、最後のしめにはそばを手繰る、こんな粋な世界がありました。」とご主人がおっしゃるとおり、穂乃香は“江戸の粋”を現代に伝える居心地の良い店。江戸東京博物館、スカイツリーもほど近い両国界隈で江戸散歩を堪能した後は、ぜひ穂乃香にもお立ち寄りください。


取材・文:稲垣栄里


honoka08蕎肆 穂乃香(きょうし ほのか)
東京都墨田区緑1-25-7 Google Map
電話:03-3634-2918  
営業時間:11:30 ~ 15:00  17:30 ~ 22:00(LO. 21:30)
定休日:日曜日
URL:http://kyousi-honoka.com/index.html


ページTOPへ戻る▲

One Comment »

  • camus said:

    金曜日朝一番の飛行機で羽田へ到着、すぐに9:30開館のヴェネツィア展を楽しんでからこちらのお店へ11:30にお邪魔しました。江戸東京博物館前の交差点をJR高架線路と平行に広い道を渡ってしまって正解でした。大阪に比べて東京の寒さに驚いた日だったので迷うことなく記事でお勧めくださった北斎せいろと胡麻のブラマンジェを注文。猫舌の私はつけ汁で舌をやけどしてしまったのもご愛嬌(^^)。つけ汁の中に入っているたくさんの食材の食感とお味に飽きることなく最後の蕎麦湯までおいしくいただきました。とてもおいしかったので暖かくなったら穂乃香ぶっかけをいただきに再来したいと思っています。12時前にはおひとりさまの男性客が3人ほどでしたが12時を過ぎると2~3人の会社員の方々がひっきりなしに入ってこられる人気店。でも、なぜか皆さん結構静かにされていて、「“江戸の粋”を伝える居心地の良い店」というお言葉に共感しました。またまた素敵なお店のご紹介をありがとうございました。

コメント投稿欄

以下のタグが使えます:
<a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong> <img localsrc="" alt="">