Articles Archive for 8月 2014
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心もからだも元気になる!おいしいご飯と5,000冊の写真集
恵比寿駅から山種美術館へ向かう駒沢通りの左側、渋谷橋を渡って坂を登ったところに2014年2月にオープンしたのが「写真集食堂 めぐたま」です。こちらは写真評論家の飯沢耕太郎さん所蔵の5,000冊もの写真集を読みながら、おいしいごはんが食べられるお店。写真集は19世紀から現代まで、写真の歴史を辿るように年代順・写真家ごとに分けられており、自由に閲覧可能です。希少本もありますが「写真集は多くの人に見てもらってなんぼ。写真の面白さ、楽しさを味わってほしいというのが飯沢さんの意見です」と、パートナーでコミュニケーションアーティストの「ときたま」さん。
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親子三代の味を引き継ぐ
昔ながらの正統派洋食店
受け継がれた伝統の技が光る
揺るぎない老舗の味
泉屋博古館の周辺には京都市美術館や京都市動物園、平安神宮といった人気スポットが集まり、いつもたくさんの観光客が行き交います。平安神宮から歩くとほどなく見えてくる「グリル小宝」は、昔ながらのメニューを味わえると好評の洋食店です。全てが手作りのこだわりのメニューは創業以来、ほぼそのままなのレシピを受け継いでいるのだとか。「生活の一部に洋食があったんです」と二代目シェフ・畠中利明さん。子どもの頃からずっとグリル小宝の味に触れてきたからこそ、トラディショナルな品々を作り出せるのかもしれません。本格派な洋食の味わいを、存分に楽しめる一軒です。
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日本とオランダの交流は、慶長5年(1600)にオランダの帆船リーフデ号が豊後国(現在の大分県)に漂着したのに始まる。当時、国内においてはポルトガルやスペインといったカトリック教国との交易が既に行われていた。徳川家康による江戸幕府の成立と、それ以降に敷かれた鎖国体制によって、それらの国々との関係は絶たれることになるが、
オランダとの通商は長崎県の平戸において継続された。江戸時代における交易の花形とも言える両国の通商関係は200年以上にわたり、日本国内に世界各地の文物をもたらす重要な窓口となった。滋賀県のMIHO MUSEUMでは、そのような江戸時代における日蘭交流の中で伝来した更紗やびいどろ、阿蘭陀などに焦点を当てた展覧会が2014年6月8日まで開催されていた。
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美人画は古今東西を問わずさまざまな文化に存在してきた。特に日本では、江戸時代において浮世絵を中心に大きく発達した。当時は「美人写し」や「美人競い」、「女絵」とも呼ばれていた。広辞苑において美人画は、「女性の美を強調して描いた絵」と定められている。ここに見られる女性の美という表現は、外見的な美しさだけに留まらない、より広い意味合いを含んでいる。京都市美術館において、2014年5月11日まで開催されていた『恋する美人画-女性像に秘められた世界とは』では、同館が所蔵する近代京都画壇のコレクションを中心に、明治時代以降京都の地で展開した美人画の諸相に焦点を当てた展示が行われていた。
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