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Articles Archive for 3月 2011

美術館周辺の素敵なお店, 関東 »

[2011 年 3 月 28 日 | No Comment | 5,876 views]
ソルレヴェンテ《根津美術館周辺の素敵なお店》

イタリアの伝統菓子が楽しめる“食事もできるお菓子屋さん”、パスティッチェリアバールが青山に出現。

2005年表参道の紀伊国屋裏手にオープンしたのが、本格イタリア菓子と料理の店「ソルレヴァンテ」です。
こちらの特徴は“お菓子屋さん(パスティッチェリア)”でありながら、バールとリストランテが併設されていて食事やカフェが楽しめること。店頭のショーケースには、日本ではあまり馴染みのないイタリアの伝統的なお菓子や、小さくてかわいいケーキ、ピッコロパスティッチーニ、サラミに似せて作った「サラメ・デ・チョッコラート」など、色とりどりのドルチェが並んで目を楽しませてくれます。
バールではバリスタが淹れた香り高いエスプレッソが、イタリアとほぼ同価格の一杯160円から楽しめるとあって男性のご利用も多いとか。
そして今回ご紹介したいのは、こちらのリストランテでいただける至福のパスタランチです。

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美術館周辺の素敵なお店, 関西 »

[2011 年 3 月 28 日 | 2 Comments | 5,818 views]
ベトナム料理 コムゴン《奈良国立博物館周辺の素敵なお店》

空間から料理まで本場の空気を伝える
奈良で唯一のベトナム料理専門店


近鉄奈良駅から南へ伸びる東向商店街は、地元の人々と観光客でにぎわう目抜き通り。お土産屋さんなどが立ち並ぶアーケードの2階に、4年前にオープンしたのが『ベトナム料理 コムゴン』です。にぎやかな通りから階段を上ると、竹を張ったテーブルやハノイのお祭りで使うお面、天井にベトナム国旗が揺れる、現地さながらの空間が広がっています。
オーナーの宮川さんは大阪のベトナム料理店で7年経験を積んだのちに独立。半年間、ベトナムでも修業を重ねたことで、現地で出会った味に魅せられ、インテリアから調味料まで本場のテイストを再現しています。入口横には現地の食材や雑貨も販売。奈良では唯一の本格的なベトナム料理店として、地元から観光客まで幅広い支持を集めています。

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展覧会レビュー, 浅井佑太, 関西 »

[2011 年 3 月 28 日 | No Comment | 3,373 views]
歴史のパラドックス――なぜ森村は「なりきら」なかったのか?《森村泰昌 なにものかへのレクイエム-戦場の頂上の芸術 レビュー》

「いま」と「過去」は途切れることなく、どこかで連続している。「過去」がなければ、「いま」という時間はありえないし、逆に「いま」という視点をなくしては「過去」もまた存在しえない。しかしそれ故に、その両者を区切る地点を見つけることは非常に難しい。極端なことを言うなら、こうしている間にも「いま」という時間は飛び去り、新しい「いま」がやってきているのだ。そう考えると「いま」と「過去」という時間区分そのものが無意味なことにすら思えてくる。

便宜的に「いま」という言葉を「現代」という言葉に置き換えてみても、その問題はほとんど変わらないままだろう。第二次世界大戦の終結をもって現代が始まると主張する者がいれば、フランス革命こそが現代という時代の礎を築いたのだと言う者もいる。そしてどちらの主張も、ある程度の説得力をもっている。あるいはベネデット・クローチェが言うように、歴史というものが現代という視点から構成されている以上、「すべての歴史は現代史である」というのが実際のところなのかもしれない。

それでも「いま」と「過去」をつなぐ結び目はいたるところに点在している。例えばふとした切欠で、何年も昔に行った旅行の写真を見るとき、ぼくたちはそれを通してその時間を垣間見、つかの間の時をその場所で過ごすことになる。それは過ぎ去ったものであると同時に、「いま」という時間を成り立たせている土台でもある。そしてそのことは、決して個人的な回想にとどまるものではない。文書や写真といった記録を扉として、ぼくたちは、自分が実際には生きたことのない時代を体験し、それを無意識のうちに「いま」という時間に関連づけている。そしてその過ぎ去った時代が、連続した総体として提示されるとき、ぼくたちはそれを歴史と呼ぶのだろう。逆に言えば歴史とは、過去という時間を閉じ込めた琥珀のコーパスのようなものなのかもしれない。

それならば、その琥珀の中に、現代からの侵入者として現れる森村泰昌は、ぼくたちを一体いかなる場所へと連れていこうとするのだろうか?

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小平信行, 展覧会レビュー, 関東 »

[2011 年 3 月 28 日 | No Comment | 5,335 views]
写真が語るもう一つの超現実 《シュルレアリスム展  レビュー》

現代美術作家、杉本博司の作品の中に「観念の形」という写真作品がある。東京大学に19世紀終わりから20世紀始めにかけてドイツで制作された「数理モデル」と呼ばれる石膏の模型が200点あまり保存されている。「観念の形」はこの「数理モデル」に強い関心を抱いた杉本が2004年に撮影したものだ。代数幾何学や微分幾何学などの3次元空間を表現する数式がいったいどのような形を現しているのか、数式を見ただけではなかなかイメージしにくい。そこでこうした数式を視覚に訴えて理解しやすくするために作られたのがこの「数理モデル」だ。「数理モデル」には数式によって様々な形態があるが、どれも美しい曲線を持っている。それはあたかも現代建築や吊橋などでよく見る美しいアーチ型の曲線を見ているかのようだ。

杉本は石膏の模型を暗い空間に置き、大判のカメラで撮影した。写真は漆黒の背景の中に浮かび上がる「数理モデル」の表面の細かいテクスチャーまでをも映し出しており、そのリアルさは見る者に強い印象を与える。杉本は「観念の形」について次のように述べている。
「数理模型は芸術的な野心をまったく持たずに制作されたものです。そしてその非芸術性が私の芸術創作意欲を燃やしたのです。芸術は芸術的野心なしでも可能であり時としてなしのほうがましである、と言えるからです。」(「苔のむすまで」杉本博司より)

東京の国立新美術館で開かれている「シュルレアリスム」展でこの「観念の形」ときわめて良く似た写真が出展されている。「シュルレアリスム」を代表する画家でもあり写真家でもあったマン・レイの作品だ。出品されているのは1934年から36年にかけて撮影された「数学的オブジェ」と題された写真5点だ。

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展覧会レビュー, 桑原俊介, 関東 »

[2011 年 3 月 28 日 | No Comment | 3,960 views]
世界の深さ/人間の深さ 《MOTアニュアル2011 Nearest Faraway|世界の深さのはかり方 レビュー》

本展覧会はもともと「世界の深さの測り方」ではなく「測鉛を下ろす」という邦題を持つ予定だったようだ。「測鉛」とは、航海の際に水深を測るために水中に下ろされる鉛のことで、人々はロープの先に鉛を結びつけ、それがどこまで水中に潜るかを見ることによって海の「深さ」を測っていた。「測鉛を下ろす」という表現は、そこから転じて「物事の深層/真相を究明する」という意味で用いられるようになった。面白いのは「測鉛を下ろす」という表現が、英語のfathomという動詞の訳語であり、しかもfathomとは、「人間が両腕をめいっぱい開いたときの長さ」(約1.8m)を意味する「単位」であるということ。人は海の深さを測るのに、最も身近な存在である自身の身体を尺度として選んだのだ(身体尺)。例えば「この海の深さは、自分が両腕を開いた長さの32倍である、56倍である」といったように。————自分自身の最も身近な素材(nearest)を尺度として、果てしなく続く世界の深さ(faraway)を測ること。あるいは、最も身近なものの内にこそ、世界の深さを探し求めること。人間のスケールに適うものに即して、人間のスケールを遥かに超える世界の深さに接近すること。これが人間にとっての「世界の深さの測り方」にほかならない。

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終了した展覧会 »

[2011 年 3 月 26 日 | No Comment | 2,918 views]
開館50周年記念「美を結ぶ。美をひらく。」I 夢に挑む コレクションの軌跡

美術館サイト:http://suntory.jp/SMA/

2011年3月26日(土)~ 2011年5月22日(日)
※作品保護のため、会期中展示替えを行います。

サントリー美術館(東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階)
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〔日・月・祝〕午前10時 ~ 午後6時
〔水~土〕午前10時 ~ 午後8時
当面の間、開館時間は〔日・月・祝〕〔水~土〕とも午前10時 ~ 午後6時
※いずれも入館は閉館の30分前まで

休館日:火曜日 ※5月3日(火・祝)は開館

サントリー美術館周辺の素敵なお店

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終了した展覧会 »

[2011 年 3 月 26 日 | No Comment | 2,393 views]

展覧会サイト:http://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/j_1103/

2011年3月26日(土)〜 2011年7月3日(日)
一部展示替えを行います
前期 :3月26日(土)~ 5月15日(日)
後期 :5月17日(火)~ 7月3日(日)

兵庫県立美術館(神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1)
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午前10時~午後6時 
特別展開催中の金・土曜日は午後8時まで
※いずれも入場は閉館の30分前まで

休館日:月曜日

兵庫県立美術館周辺の素敵なお店

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