Articles Archive for 5月 2010
美術館周辺の素敵なお店, 関東 »

「ごゆっくりと」の意味の石川県の方言を冠した、大人のための和風ダイニングバー。
西新宿で食事をという時、店のセレクトは案外難しい。
高層ビルやホテル内のお高めの店か、
安いけれど混雑しているカジュアルな店のどちらかに偏ってしまいがち。
そんな時お勧めなのがこちら、新宿中央公園に面した
ハイアット リージェンシー 東京にある酒肴「omborato(おんぼらあと)」です。
お隣は都庁でホテル内?さぞお高いのでは?
いえいえ、こちらはゆったりと落ち着いた雰囲気の中、気軽に美味しい和食がいただけるお店なのです。
“おんぼらあと”とは、石川県の方言で“ごゆっくりと”の意味。
大きな窓からは新宿中央公園の緑が眺められ、金沢の伝統工芸をさりげなく配した店内は明るく開放的。
春は桜、夏は新緑、秋は紅葉と四季折々の自然を感じながら“ごゆっくりと”くつろいでいただける大人のための和風ダイニングバーです。
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美術館周辺の素敵なお店, 関西 »

—デザインユニットが手がける憩いのスペース—
地下鉄肥後橋駅と美術館を結ぶ土佐堀川南岸沿いは、ここ数年、新しい動きが多い注目のエリア。
「最近はこの辺りにお出かけする人が増えて、にぎやかになりましたね」と、オーナーの南波順子さん。
デザインユニット「ORIGINAL DECO.」プロデュースのカフェとして、
6年前にオープンしたこちらは、そんな界隈にあって先駆け的な一軒です。
インテリアから家具まですべてオリジナルで手がけた店内は、和・洋のテイストが溶け合って、
どこか懐かしく、ゆったりとした雰囲気。
サラリーマンやOLでにぎわうお昼時や、のんびりした週末のカフェタイム、
夜は落ち着いたバーで大人の趣…と、時間によって様々な表情を見せてくれます。
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きよさわみちこ, 展覧会レビュー, 関西 »

「美術/アート」とはなんであるか?「アート」と呼ばれるものの形態が多様化している現在、この問いに「それはOOである」という簡潔な答えを出すことは、誰にとっても難しい。その一方で「〈アート〉という、まとまったひとつのフィールドが存在する」という認識は、暗黙の了解として共有されてもいる。明確な定義づけはできないのに、その存在が既成概念として保証されているという状態は、ともすれば、その存在の成り立ちや意味が省みられることなく「なんとなくそれっぽい」ものが量産され、「アート」を似た者同士の、閉鎖的で生ぬるい集合体のようにしてしまう危険性も孕んでいる。このような状況に陥らないためにも、「アートとは?」という問いについて改めて考えようとするとき、「既存のアートの枠組みにとらわれることなく活動する/した」と評価される人物の活動を見てみることで、「アート」の輪郭を外側から浮き上がらせることができるかもしれない。
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吉田卓爾, 展覧会レビュー, 関西 »
地下鉄の「淀屋橋駅」から地上に上がり、御堂筋を北に向かって進むと(すなわち駅名になっている淀屋橋を渡ると)右手に大阪市役所がある。市役所と土佐堀川の間の遊歩道を進むと左手に中之島図書館が見えてくる。さらに進んで図書館の裏手に隣接する中央公会堂を過ぎたところにあるのが大阪市立東洋陶磁美術館である。東洋陶磁美術館へは最寄の「なにわ橋駅」ではなく「淀屋橋駅」から行くことをオススメする、というのは野暮な話であろうか。もちろん中之島線が開通したことは非常に喜ばしいことであるし、便利になるのは良いことである。しかし、「淀屋橋駅」から東洋陶磁美術館に向かうことで、中之島という場所の景色や雰囲気、そして地理的ではなく感覚的な意味での東洋陶磁美術館の立ち位置が理解されるのではなかろうか。現在、美術における中之島の顔と言えば国立国際美術館になっているが、中之島図書館や中央公会堂、現在建て替え事業が進められてダイビルやフェスティバルホールとまではいかないまでも、東洋陶磁美術館は30年近くに渡って中之島の風景を見守り続けてきた。中央公会堂と東洋陶磁美術館の間には交通量が少ないためか送電の中止された信号機が存在意義を失ってポツリとたたずみ、東洋陶磁美術館も一見したところでは開館しているのか分からない、入口前の「開館中」という看板の存在によって開館していることが辛うじてわかる、そんな風に日曜日の東洋陶磁美術館周辺は心の安らぐ雰囲気に包まれている。
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小平信行, 展覧会レビュー, 関東 »

陶芸の大きな分類として「器」という分野と「クレイワーク」という分野に分ける方法がある。「クレイワーク」とは土で自由に自分の思いを表現するもので、いわばオブジェを作り窯で焼成して作品を作る。これに対して器というと皿や鉢、花器などどちらかというと実用的な作品がメインになる。もちろん実用的と言ってもそこには作者の思いがこめられているわけであるし、クレイワークでも室内の空間を創造するという意味では実用的とも言えるのでその境界はあいまいである。
それではルーシー・リーの作品はいったいどちらなのだろう。おそらく多くの人は「器」に決まっていると断言するに違いない。これまでも多くの展覧会は「器」とういうタイトルをつけて彼女の作品を見せてきた。確かにそれは食べ物を盛る鉢であり、花を生ける花器である。私たちはルーシー・リーの作品を「器」であることを前提に、こんなものを盛って食卓に載せたら素晴らしいだろうなという創造を巡らせている。そして何より作者本人が器であることを前提に作品を作っている。
しかし私は最近、ルーシー・リーの作品を果たして「器」だと言ってよいのか疑問に思っている。初期から円熟期にいたるすべての作品を一口で言うことは難しいが、特に後期の作品はもはや「器」ではなく別のものではないかとさえ思える。
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もっと知りたい!展覧会 »

ユトリロといえば、人のいないなんとなく寂しげなパリの街並の絵がまず思い浮かんできます。
なんでこんな悲しげなのかなーと思うのですが、
父親が誰かわからず苦しんで、若い頃からアル中だったという背景を知ると
酒好きとしてはグッと感情移入してしまいます。
ユトリロはシュザンヌ・ヴァラドンという奔放な女性が18歳の時に産んだ子供です。
このヴァラドン、かなりモテたらしく、シャヴァンヌ、ロートレックや
エリック・サティなど錚々たる面々が恋人でした。
ルノワールの有名な作品《ブージヴァルの踊り》のモデルでもあるんですよ。
画家としての才能もあったらしく、まだ若いヴァラドンは自分のために生きるのに必死で
息子モーリスの世話は自分の母親にまかせっきりだったようです。
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終了した展覧会, 関西 »
美術館サイト:http://www.sannenzaka-museum.co.jp/
2010年5月28日(金)〜 2010年8月22日(日)
清水三年坂美術館(京都市東山区清水寺門前三寧坂北入清水三丁目337-1)
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午前10時 ~ 午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月、火曜日(祝日は開館)
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