Articles Archive for 4月 2010
終了した展覧会, 関東 »

美術館サイト:http://www.momat.go.jp/
展覧会特設サイト:
http://www.momat.go.jp/Honkan/where_is_architecture/work_in_progress/
2010年4月29日(木)〜 2010年8月8日(日)
東京国立近代美術館(千代田区北の丸公園3-1)
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午前10時 ~ 午後5時(金曜日は午後8時まで)
※入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日<2010年7月19日は開館>、7月20日(火)
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美術館周辺の素敵なお店, 関西 »

—江戸時代の製法を受け継ぐ伝統の吉野本葛—
平城遷都1300年を迎え、各地で記念行事でにぎわう奈良。奈良国立博物館の『平城遷都1300年記念 大遣唐使展』をはじめ博物館や寺社仏閣でも特別展や寺宝の公開が相次ぎ、アート好きには見逃せない年になりそうですね。展覧会や寺社巡りはもちろんですが、せっかく奈良を訪れたなら、ご当地ならではの味も楽しみたいもの。名物は数々ありますが、全国的に知られているのが吉野の葛です。
国立博物館のほど近く、東大寺境内横に立つ『天極堂 奈良本店』は、創業140年余にもなる葛の老舗『井上天極堂』の直営店。吉野山の麓で、江戸時代から変わらぬ製法を受け継ぎ、伝統の味を守る一軒です。一般的な葛粉は、サツマイモのデンプンなどを配合しますが、『天極堂』で作られるのは混じりっけなしの吉野“本”葛。極寒の冬に掘り出した葛の根をすりつぶして、冷水でデンプンを揉み出し、何度も繰り返し水にさらすことで、あの純白の生葛が生まれます。古くから伝わる「吉野晒」と呼ばれるこの製法は、奈良の厳しい冬の空気と清らかな水があってこそ。今では、県内でも「吉野本葛」の名で販売できるのは、4社のみだそうです。 (続きを読む…)
美術館周辺の素敵なお店, 関東 »

横浜港のパノラマを一望、海に浮かぶフローティングレストラン。
みなとみらいのホテル群の中でもひときわ目をひく、ヨットの帆を模したユニークな外観の「ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル」。同ホテルから海に繋がるようにかけられたみなとみらい橋(通称:ぷかりさん橋)の先にあるのが、同ホテルが運営する【海鮮びすとろ ピア21】です。
緑の屋根の白いかわいらしい外観、1階はシーバスの発着場である海上旅客ターミナルで、その2階がレストランになっています。
ベイブリッジ、大観覧車、赤レンガ倉庫、マリンタワー・・・、全面ガラス張りの店内からは横浜港のパノラマが一望。お天気の良い日にはキラキラ輝く青い海を、夕暮れ時にはオレンジ色に染まる空を、夜はイルミネーションの美しい夜景を堪能できる絶好のロケーション。
みなとみらい地区の喧噪を離れて海を見ながらゆっくり食事を楽しみたい、そんな贅沢を叶えてくれるリゾート感満点の素敵なお店です。
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展覧会レビュー, 浅井佑太, 関西 »

部屋の中を取り囲む40本のスピーカ。押し寄せる音の洪水の中から、人はひとつひとつの声部を厳密に区別することはできない。そこではのべつまくなしに押し寄せる音響と個々の声部との間に、密かに無数の糸が張り巡らされている。ジャネット・カーディフのインスタレーション『40声のモテット』、16世紀の作曲家トマス・タリスの同名の宗教曲を40人の聖歌隊に歌わせ、その声をそれぞれ40本のスピーカで再現したこの作品は、この展覧会全体の象徴的存在でもある。漠然と部屋の中心に立っているだけでもその壮大な響きはぼくたちを圧倒するだろうし、立つ位置をひとたび変えればその響きはまた違った姿をみせるだろう。スピーカのすぐそばにまで耳を近づければ、少しずつではあるが声部の糸をほぐしていくこともできるかもしれない。そこには空間を満たす音楽を受動的に体験するだけでなく、自らの手で作品の様々な姿をとらえていく機会が差し出されている。この作品に限らず、およそ芸術鑑賞とは――特に現代芸術では――作品そのものが訴えかけてくる距離と、鑑賞者が作品へと迫ろうとする距離とが均衡する点において成り立っているとぼくは思う。決して片側だけの一方通行ではない。芸術作品が人の琴線に触れるためには、ぼくたちは積極的に心を開いていく必要がある。だから作品と対峙するとき、ぼくたちは単なる傍観者ではなく、芸術家にならなければならない。芸術と人との幸福な出会いがあるとすれば、それは作品だけでなく、ぼくたちの手にもゆだねられているのだ。
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吉田卓爾, 展覧会レビュー, 関西 »

まず浅はかなことを言わせてもらう。
世の中には意味のあることと、意味のないこととがある。あまり詳しいことは分からないが、何かと話題に上る無駄を減らすための『事業仕分け』なるものも、言い換えれば意味のあることと、意味のないこととを仕分ける作業である。日々『美術』に携わって生きている筆者は決してそんなことは思わないが、『美術』についても、文字通り生きることだけを考えれば必要なものではない、と言う人が少なからず居ることは否定できない。
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小平信行, 展覧会レビュー, 関東 »

陶芸の技法のひとつに「鋳込み」というのがある。石膏で型をとり、そこにどろどろの液状になった特殊な粘土を流し込み、形を作るという手法である。原型になるものは果物や石、空き缶あるいは自分で作ったオブジェなど何でも良い。型を作ってしまえば同じ形のものをいくらでも出来ることから大量生産に向く手法でもある。私は陶芸を始めてまだ間もないころこの技法をある人から教えられ、身の回りのものを題材に色々な作品を作った記憶がある。庭になっている柿から型をとったら、驚いたことに柿のへたの部分まで忠実に再現できた。ビールの空き缶やペットボトルもおもしろかった。つぶれた空き缶などはつぶれて出来たしわの部分まで忠実に再現できた。出来上がったものに色をつければ本物そっくりにすることもできる。
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