Articles Archive for 1月 2010
美術館周辺の素敵なお店, 関西 »

—町家改装カフェと博物館との意外なつながり—
「窓から博物館のレンガ建築が見えるのがこの店ならでは。夜のライトアップもきれいですよ」とは、店主のshinさん。4年前、築100年の町家を改装した店内は、床の畳を剥いだ以外はほとんどそのままの佇まい。以前は、旧い民家や銭湯を改装したカフェで人気の「さらさ」にいたshinさん。床板を壁の装飾に使ったり、古い木の電柱をカウンター席にしたりと古材をうまく利用し店は、「さらさ」のオーナーでもある岸本氏によるデザインだそう。博物館正門と向かい合うお店は、三十三間堂や豊国神社など見どころの多いエリアだけに、観光のお客さんも多いそう。現在は改装中で一時見えなくなっていますが、威風堂々たる博物館の姿を望める絶好のロケーションです。
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美術館周辺の素敵なお店, 関東 »

横浜元町、アートな空間で楽しむヌーベルシノワ
横浜に行くとやっぱり中華が食べたくなる!
大皿をみんなでわいわい取り分けるのもいいけれど、たまにはこんな洗練された空間で、ワインと共に味わう新しい中華はいかがですか?
マスコミなどでもお馴染みの後藤力也氏がオーナー・シェフを務めるこちらのお店は2006年にオープン。
元町の「GODIVA」裏手のビルの地下1階にあります。
階段を下り、扉を開けるとそこは秘密の?別世界。
シックな黒い家具が配された店内は照明が落とされ、テーブルの上にはスポットライトが当たっています。
まるで料理のための舞台のような空間…。いやアート作品のための額装と照明…とでもいいましょうか。そこに運ばれてくるお料理は、一皿一皿が「おおっ」と思わず声をあげてしまう、新鮮な驚きの連続なのでした。
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小平信行, 展覧会レビュー, 関東 »

アニメーションの国際的なコンペティションの審査員をしたことがある。応募してくる人はやはり若い人が多かったが、興味を引かれたのは若い世代の作品にひとつの傾向があることだった。一つの物語にそってアニメを作るやりかたが一方にあるとすると、若い世代の作品の中にかなりの数、自己をあるいは自分の眼を通してみた社会をアニメーションで表現した作品が多かったことだ。それはひとつにはアニメの制作手段としてのパソコンの急速な普及と誰でもが使える様々な制作ソフトの開発があげられる。絵や文章を書くあるいは写真を撮るという行為と同様に、アニメーションを通して自己をみつめ、あるいは自分が感じた社会や世界を表現しようとしている人が増えているのだ。
現在横浜美術館で開催されている「束芋・断面の世代」展でアニメーション作品から強く感じるのは、やはり作者自身の内面が強く投影されているということだ。「断面の世代」とは「団塊の世代」に対して1970年台生まれを指す名称として作者が勝手につけた名称だという。「団塊の世代」が大きな塊になって世の中を動かすのに対して「断面の世代」は個に執着する世代だと定義づけている。果たして束芋のアニメーションにはどのようなメッセージがこめられているのだろうか。
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吉田卓爾, 展覧会レビュー, 関西 »

あなたの家では年に何回ぐらい家族写真を撮っているだろうか。
筆者の家では、筆者が子供の頃は、家族の誕生日が訪れる度に、また年中行事の日が訪れる度に必ずといっていいほど家族写真を撮っていたように記憶している。子供の頃は何とも思わず、時には面倒だとさえ思ったが、今は家族写真の大事さが少し分かるような気がする。両親はどんな思いで子供達の誕生日を一緒に祝い、子供達が成長する姿を見守ってくれていたのであろうか。肝心の写真は箪笥の奥で記憶を留めているに過ぎないが、その取留めのない記憶こそが今の自分を支えてくれているような気がする。
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きよさわみちこ, 展覧会レビュー, 関西 »

今月16日より、国立国際美術館で始まった『絵画の庭 – ゼロ年代日本の地平から』は、2000年代最初の10年間=「ゼロ年代」における日本の具象的な絵画の動向に焦点を当てた展覧会である。今年81歳となる草間彌生、そして奈良美智など50年代後半〜60年代生まれの「先行世代」から80年代生まれの「ゼロ世代」まで、28名のアーティストが参加している。会場は作家ごとに展示スペースが仕切られ、さながら28の個展がずらっと同時開催されているかのようだ。展示全体のボリュームもさることながら、部屋ごとに現れる表現の、とりあえずは「具象的」としか括ることができないほどの多様さにも目を見張るものがある。
しかし、そもそも「具象的」とは、どういうことだろうか?「具象」というのは、私たちが手を触れられる、ある具体的な物体の目に見える姿のことである。つまり、「具象的な絵画」とは、何らかの具体的な事物がモチーフとして描かれた絵画のことを言い、そして、具象的な絵画には、そこに描かれたモチーフをきっかけとして見る者に様々な意味や物語を連想させるという性質がある。こうしたことを踏まえて、もう一度、この展覧会の「具象的な絵画」を見ていくと、それらが一体どのように多様なのかということ、そしてその多様性の奥深さが見えてくる。
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もっと知りたい!展覧会 »

ハプスブルクと聞いて皆さんはどんなことをイメージされますか?
双頭の鷲、神聖ローマ帝国、マリア・テレジア、マリー・アントワネット、エリザベートなどなどなど・・・
私は大昔に宝塚歌劇のファンだったこともあり、
「うたかたの恋」(麻美れいと遥くらら主演の!)なんていうメロドラマを思い出してしまいます。
なんにせよ、ここまでハプスブルクという名前が人を惹き付けるのは
そこになにかロマンチックな雰囲気があるからだと思うのですが。
また、どちらかというと平和的だったハプスブルク家は日本人(特に女性)の好みなのかもしれません。
なんせハプスブルク家では「戦いは他人にまかせておけ、幸せなオーストリアよ、汝は結婚せよ」
という言葉が言い伝えられていたそうです。
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終了した展覧会, 関東 »
美術館サイト:http://kawamura-museum.dic.co.jp/exhibition/
2010年1月26日(火)〜 2010年3月28日(日)
川村記念美術館(千葉県佐倉市坂戸631番地)
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午前9時30分 ~ 午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日<ただし3/22(月・祝)は開館、3/23(火)は閉館)
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