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昨年、和歌山県立近代美術館で自らのコレクションを一堂に展示、その後同館へ寄贈された田中恒子さんにお話を伺った。
前回からの続きです。
美術作品を所有するということ
ギャラリーで展示されている状態で作品を鑑賞するだけではなく、購入した作品を家に持ち帰り、さらに長い時間を共有するということは、田中さんにとってどんな意味があったのでしょうか。
私自身は作品とお喋りできるということがものすごく楽しくて、お喋りをするために作品を買っていた面がすごく大きいです。先日新聞 で読みましたが、大和ラヂエーターの佐藤辰美さんは、作品をもっと理解したいから買うという考え方ですよね。私の場合は「理解する」とは少し違う。温め合っているというか、作品との関係のあり方がすごく穏やかなんです。昨年の和歌山での展覧会を見た多くの人から、「現代美術といっても、穏やかというか、ゆるやかというか、こんな世界もあるのね」と言われました。私が集めてきたのは、楽しいとか、おもしろいとか、びっくりしたとかいうような、主にユーモアのセンスやおかしみをもった作品で、ひとえに自分自身を励ますために買ってきたんです。
そして、作品は家に連れて帰って一緒に暮らすと、家族の一員のようになる。だから、どの作品であろうと、ひとつでも欠けると寂しいと感じましたね。 (続きを読む…)
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ここ数年、日本国内でも東京を初めとする各地で現代美術のアートフェアが開催され、また若者向けの雑誌で現代美術を扱うギャラリーについての特集が組まれるなど、「アートを観る」だけでなく、「アートを買う」ということが注目を集め始めている。
住居学の専門家として大学で教鞭をとる傍ら、20年にわたって約1000点におよぶ現代美術の作品を収集してきた田中恒子さんは、尽きることのない情熱とパワーで日々、関西を中心とするギャラリーや美術館を巡り歩き、その飾らない人柄と人懐っこさで、多くのアーティストや美術関係者から親しまれている。昨年、和歌山県立近代美術館で自らのコレクションを一堂に展示(※1) 、その後同館へ寄贈された田中さんにお話を伺った。
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来年、2011年は住吉大社が御鎮座1800年を迎える年。
また、49回目の式年遷宮祭にもあたります。
それを記念して、今年、大阪市立美術館では10月9日(土)〜 11月28日(日)まで
「住吉(すみよっ)さん −住吉大社1800年の歴史と美術−」が開催されます。
先日、その記者発表会があったので行ってきました。
記者発表会の後には、なんと住吉大社見学ツアーが。
大阪の人からは、親しみをこめて「すみよっさん」と呼ばれている住吉大社は
摂津国の一の宮であり、全国の住吉神社の総本山でもあります。 (続きを読む…)
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ユトリロといえば、人のいないなんとなく寂しげなパリの街並の絵がまず思い浮かんできます。
なんでこんな悲しげなのかなーと思うのですが、
父親が誰かわからず苦しんで、若い頃からアル中だったという背景を知ると
酒好きとしてはグッと感情移入してしまいます。
ユトリロはシュザンヌ・ヴァラドンという奔放な女性が18歳の時に産んだ子供です。
このヴァラドン、かなりモテたらしく、シャヴァンヌ、ロートレックや
エリック・サティなど錚々たる面々が恋人でした。
ルノワールの有名な作品《ブージヴァルの踊り》のモデルでもあるんですよ。
画家としての才能もあったらしく、まだ若いヴァラドンは自分のために生きるのに必死で
息子モーリスの世話は自分の母親にまかせっきりだったようです。
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