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Articles in the インタビュー Category

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[2010 年 10 月 28 日 | One Comment | 5,813 views]
やなぎみわさんインタビュー《もっと知りたい!展覧会》

主に女性をモデルとし、特殊メイクやセットをもちいた物語性の強い作品において「現実と虚構」、「若さと老い」、「美しさと醜さ」、「善と悪」など、あらゆる二元的価値を混交・倒錯させ、人間の生そのものについての探求をおこなってきた美術作家・やなぎみわさん。

ときに清々しく、ときにグロテスクだが、常にしなやかな美的感覚に裏打ちされた独特の世界観は国内外で高い評価を受け、昨年のヴェネチア・ビエンナーレでは、日本館代表として出展し、多くの反響を呼んだ。
2010年10月30日(土)より始まる舞台芸術の祭典「フェスティバル /トーキョー 10」で、『カフェ・ロッテンマイヤー』というカフェのプロデュースと演劇を手がけることとなったやなぎさんに、まさにその準備真っ最中のスタジオにてお話を伺った。

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[2010 年 8 月 30 日 | No Comment | 6,032 views]
田中恒子さんインタビューVol.2《もっと知りたい!展覧会》

昨年、和歌山県立近代美術館で自らのコレクションを一堂に展示、その後同館へ寄贈された田中恒子さんにお話を伺った。
前回からの続きです。

美術作品を所有するということ


ギャラリーで展示されている状態で作品を鑑賞するだけではなく、購入した作品を家に持ち帰り、さらに長い時間を共有するということは、田中さんにとってどんな意味があったのでしょうか。

私自身は作品とお喋りできるということがものすごく楽しくて、お喋りをするために作品を買っていた面がすごく大きいです。先日新聞 で読みましたが、大和ラヂエーターの佐藤辰美さんは、作品をもっと理解したいから買うという考え方ですよね。私の場合は「理解する」とは少し違う。温め合っているというか、作品との関係のあり方がすごく穏やかなんです。昨年の和歌山での展覧会を見た多くの人から、「現代美術といっても、穏やかというか、ゆるやかというか、こんな世界もあるのね」と言われました。私が集めてきたのは、楽しいとか、おもしろいとか、びっくりしたとかいうような、主にユーモアのセンスやおかしみをもった作品で、ひとえに自分自身を励ますために買ってきたんです。
そして、作品は家に連れて帰って一緒に暮らすと、家族の一員のようになる。だから、どの作品であろうと、ひとつでも欠けると寂しいと感じましたね。 (続きを読む…)

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[2010 年 7 月 28 日 | No Comment | 10,023 views]
田中恒子さんインタビューVol.1《もっと知りたい!展覧会》

ここ数年、日本国内でも東京を初めとする各地で現代美術のアートフェアが開催され、また若者向けの雑誌で現代美術を扱うギャラリーについての特集が組まれるなど、「アートを観る」だけでなく、「アートを買う」ということが注目を集め始めている。
住居学の専門家として大学で教鞭をとる傍ら、20年にわたって約1000点におよぶ現代美術の作品を収集してきた田中恒子さんは、尽きることのない情熱とパワーで日々、関西を中心とするギャラリーや美術館を巡り歩き、その飾らない人柄と人懐っこさで、多くのアーティストや美術関係者から親しまれている。昨年、和歌山県立近代美術館で自らのコレクションを一堂に展示(※1) 、その後同館へ寄贈された田中さんにお話を伺った。
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[2009 年 10 月 28 日 | No Comment | 6,209 views]
藤本由紀夫さんインタビュー《もっと知りたい!展覧会》

今回インタビューに応じて頂いた藤本由紀夫さんのアトリエは、神戸にある少し古ぼけたビルの中の一室にある。60年も前に建てられ、以前は倉庫としても利用していたという、このビルの外観からは、中にアトリエがあることがちょっと信じられないくらいだ。
それでもアトリエの中に招かれてみると、綺麗に整理された部屋には、藤本さんの作品が数点置かれていて、まるで小さなギャラリーに来たような気分になる。今回はそのアトリエでインタビューをさせて頂くことになった。
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